メニュー

統合失調症

統合失調症は、幻覚や妄想、思考の混乱、感情の平板化といった症状が現れる精神疾患です。多くの場合、思春期から青年期にかけて発症し、社会生活や日常生活に大きな影響を及ぼす可能性があります。しかし、適切な治療とサポートを受けることで、症状をコントロールし、自分らしい生活を送ることは十分に可能です。当院では、患者さん一人ひとりの状態に合わせた丁寧な診療を心がけ、安心して治療に取り組めるようサポートいたします。

統合失調症の症状について

統合失調症の症状は、大きく分けて陽性症状、陰性症状、認知機能障害の3つがあります。これらの症状は、患者さんによって現れ方や程度が異なり、時間経過とともに変化することもあります。

陽性症状

陽性症状とは、本来はないものが現れる症状です。代表的なものとして、以下のものがあります。

  • 幻覚・・実際にはない音や声が聞こえる(幻聴)、存在しないものが見える(幻視)、においや味がする(幻臭、幻味)などがあります。
  • 妄想・・現実にはありえないことを信じ込んでしまうことです。例えば、「誰かに監視されている」「自分の考えが盗まれている」といった被害妄想や、「自分は特別な能力を持っている」「世界を救う使命がある」といった誇大妄想などがあります。
  • 思考の混乱・・考えがまとまらず、話の内容が飛躍したり、支離滅裂になったりすることです。

陰性症状

陰性症状とは、本来あるものが失われる症状です。代表的なものとして、以下のものがあります。

  • 感情の平板化・・喜怒哀楽の感情が乏しくなり、表情が乏しくなることです。
  • 意欲の減退・・何をするにも億劫になり、意欲や関心がなくなることです。
  • 自閉・・人との交流を避け、引きこもりがちになることです。
  • 思考の貧困・・言葉数が少なくなり、会話が続かなくなることです。

認知機能障害

認知機能障害とは、記憶力、注意・集中力、判断力、実行機能などが低下することです。日常生活や仕事に支障をきたすことがあります。

  • 記憶力の低下・・新しいことを覚えたり、過去の出来事を思い出したりすることが難しくなります。
  • 注意・集中力の低下・・一つのことに集中することが難しくなり、気が散りやすくなります。
  • 判断力の低下・・物事を適切に判断したり、意思決定をしたりすることが難しくなります。

統合失調症の原因について

統合失調症の原因は、まだ完全には解明されていませんが、様々な要因が複雑に絡み合って発症すると考えられています。主な要因としては、以下のものがあります。

  • 遺伝的要因・・統合失調症を発症しやすい遺伝的な体質を受け継いでいる可能性があります。
  • 環境的要因・・幼少期のトラウマ体験、家庭環境、社会的なストレスなどが発症に関与する可能性があります。
  • 脳の機能異常・・脳内の神経伝達物質(ドーパミン、セロトニンなど)のバランスが崩れていることが指摘されています。

統合失調症の病気の種類について

統合失調症は、症状の現れ方や経過によって、いくつかの病型に分類されます。

  • 妄想型・・妄想や幻覚が中心となるタイプです。
  • 解体型・・思考の混乱や行動の異常が目立つタイプです。
  • 緊張型・・昏迷や興奮といった緊張症状が現れるタイプです。
  • 残遺型・・陽性症状は軽減したものの、陰性症状や認知機能障害が残存するタイプです。

これらの病型は、あくまで症状の特徴を表すものであり、患者さんの状態は常に変化する可能性があります。

統合失調症の治療法について

統合失調症の治療は、薬物療法、心理社会的療法、リハビリテーションなどを組み合わせ、患者さんの状態に合わせて行われます。

薬物療法

薬物療法は、統合失調症の治療の中心となるものです。抗精神病薬を使用し、脳内の神経伝達物質のバランスを整えることで、幻覚や妄想などの陽性症状を軽減します。抗精神病薬には、従来からある定型抗精神病薬と、比較的新しい非定型抗精神病薬があります。非定型抗精神病薬は、副作用が少ないとされていますが、患者さんによっては効果や副作用の現れ方が異なるため、医師と相談しながら適切な薬を選択することが重要です。

薬物療法を行う上で、副作用への対応は重要なポイントです。抗精神病薬は、眠気、口渇、便秘、体重増加、手の震えなどの副作用を引き起こすことがあります。これらの副作用は、患者さんの生活の質を低下させるだけでなく、治療の中断につながる可能性もあります。そのため、当院では、副作用を最小限に抑えるよう、薬の選択や用量調整を慎重に行い、患者さんの状態を丁寧に観察しながら治療を進めていきます。

心理社会的療法

心理社会的療法は、患者さんが社会生活に適応できるよう、様々なサポートを行うものです。代表的なものとして、以下のものがあります。

  • 個人精神療法・・患者さんが自分の病気や症状について理解を深め、 coping skills(問題解決能力)を身につけることを目指します。
  • 集団精神療法・・同じ病気を持つ患者さん同士が交流し、互いに支え合うことで、孤独感や孤立感を軽減します。
  • 家族療法・・患者さんの家族が病気について理解を深め、適切なサポートができるよう支援します。
  • 認知行動療法・・認知の歪みを修正し、行動パターンを変えることで、症状の改善を目指します。

リハビリテーション

リハビリテーションは、患者さんが日常生活や社会生活を送る上で必要なスキルを習得するための訓練です。作業療法、生活技能訓練、就労支援などがあります。

  • 作業療法・・手工芸やレクリエーションなどを通して、集中力、協調性、自己表現力などを高めます。
  • 生活技能訓練・・料理、洗濯、掃除などの日常生活に必要なスキルや、コミュニケーションスキル、対人関係スキルなどを習得します。
  • 就労支援・・就労意欲の向上、職業訓練、就職先の紹介など、就労を支援します。

院長より

統合失調症は、決して珍しい病気ではありません。適切な治療を受けることで、症状をコントロールし、自分らしい生活を送ることができます。当院では、患者さん一人ひとりの状態に合わせた丁寧な診療を心がけ、安心して治療に取り組めるようサポートいたします。どんな些細なことでも構いませんので、お気軽にご相談ください。精神科を受診することに抵抗がある方もいらっしゃるかもしれませんが、早めの受診が早期回復につながります。私たちと一緒に、より良い未来を目指しましょう。

HOME

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME